ニセコバスを選んだ理由
私がニセコバスの乗務員になった理由は、ニセコ町の地域おこし協力隊として働いていた時、デマンドバス(にこっとバス)の予約オペレーターの業務を担当したことがきっかけです。1年半の間オペレーターの経験をする中で、デマンドバス利用の需要に対しドライバーの高齢化や担い手不足が進んでいることを知りました。バスが運行できなくなれば重要な移動手段である町民の足が無くなってしまうと思い、自分が少しでも地域の役に立てたらと思い入社を決めました。
もともとドライブが好きでしたし、プライベートでスキー場に行く機会もあり、雪道に慣れていて車の運転に抵抗がなかったことも乗務員となった理由のひとつです。
仕事の魅力
ニセコバスの乗務員の仕事の魅力は、地域の人との繋がりを感じられること、そしてニセコの雄大な自然の中で景色を楽しみながら仕事ができることです。このような環境で働けるのは、何よりも贅沢なことだと感じています。
デマンドバスの利用者の多くは地元の方々なので、町内の病院や買い物へ行くために利用されることが多いです。特に市街地から自宅が離れている高齢者の方にとっては、日常生活で無くてはならない公共交通機関なので、頻繁に利用されています。乗車の際に感謝のお言葉をいただく機会も多いので、やりがいを感じます。
入社してまもない頃は初めて走る道を覚えるのに苦労しましたが、普段プライベートでは行かないエリアを運転できるのは新鮮で、「こんな道があったんだ!」「この道はここに繋がっているのか!」など新しい発見があるのも面白かったです。
あなたへのメッセージ
乗務員は利用者を目的地へ送るだけではなく、乗客の人命を預かり、安心・安全な運行に努めなくてはなりません。 実際に経験してみるとドライバーの大変さや先輩ドライバーの運転技術のレベルの高さ、経験値の大切さを実感します。
昨シーズン、乗務員になって初めての冬を無事に終えることができ、ハンドルをにぎる時も以前に比べて自信が持てるようになりました。私がにこっとバスのドライバーとして運転することも、少しずつ地域の方々に知られるようになり、大変な仕事ではありますが自分なりにやりがいを感じられるようになってきました。
まだまだ男性ドライバーが多く活躍しているバス業界ですが、働く仲間が増えると嬉しいです。一緒に地域を支えてくれる方をお待ちしています!
飯田 絢香
Ayaka Iida